子宮内膜症と妊娠との関連性

子宮内膜症と妊娠

子宮内膜症になると気になるのが不妊との関連性です。

 

子宮内膜症は不妊に繋がるといわれています。

なかなか妊娠しない人が不妊治療を受けてみると子宮内膜症を発症していることがわかったり・・・

 

 

現在のところ、子宮内膜症と不妊の因果関係は完全には解明されていません。

ただ、卵巣の中で進行すると、チョコレート嚢腫とよばれるものになり、排卵のための卵胞の成長を妨げるため、妊娠しにくくなるのは事実です。

 

また、子宮内膜症により卵管が癒着すると、卵管の入口がふさがれてしまい、卵と精子と出合えないために不妊症になってしまいます。

 

子宮内膜症があると全ての人が不妊症になるわけではありませんが、不妊症の約20%は子宮内膜症が原因といわれています。

 

 

もちろん妊娠できるようになるには子宮内膜症の治療が必要です。

できるだけ早いうちに婦人科で受診し、治療を始めることが何よりも大切です。

 

症状を放置しておいて、治療への取り組みが遅くなると、症状が悪化し手術で子宮を全部摘出する可能性も!すでに子育てが終わっているならいいですが、妊娠を望むひとにとっては最悪のシナリオです。

 

手術をしないまでも、偽妊娠療法ではピルを使用しますので、治療中は妊娠できません。排卵と子宮内膜の増殖を抑え、月経痛が軽減されますが、ピルはもともとは避妊薬ですからね。

 

 

つまり、妊娠を望む場合、ポイントは何よりも早期発見・早期治療です!

症状が軽い場合は手術も避けられますよね。

まずは、セルフチェックと健康管理をしっかりとすることを心がけましょう。

 

 

また、不妊症にはさまざまな原因がありますので、子宮内膜症を不妊の原因と決めつけるのも問題です。男性側の精子の問題など、他の原因についても検査することが大切です。不妊外来のある産婦人科病院などで正しい判断と適切な治療を受けてくださいね。