子宮内膜症の手術
子宮内膜症の症状によっては、治療に手術が必要です。
特に、超音波検査でチョコレート嚢胞が見つかって癒着がひどい場合は、破裂のリスクを避けるために早めに手術を受けた方がよいですね。
しかし、やはり手術となると恐ろしいと思います。
卵巣や子宮は残せるのか?傷跡はどうなのか?など不安に思う点も多いでしょうね。
まずは、きちんと子宮内膜症の手術法を理解すれば、不安もかなり軽減されるはずです。
一般的に手術となると、子宮と両側の卵巣を摘出する根治手術を想像しがちです。摘出すると女性ホルモンが分泌されないので、内膜症の組織も自然に萎縮し消失します。
ところが、当然妊娠も望めなくなるため、症状がよほど重度な場合か、すでに子供がいて妊娠を望まない場合などに限られます。
手術=摘出ではないので安心してくださいね。
腹腔鏡手術とは
子宮内膜症の腹腔鏡手術は、全身麻酔をして、お腹に腹腔鏡と手術器具を挿入する穴を開け、お腹の中をモニター画面に映し出しながら行う手術です。
お腹を大きく切開する開腹手術に比べてキズも小さく、術後の癒着も少ないなど、患者にやさしい手術です。入院期間も数日から1週間程度です。
卵巣や子宮を残し、病巣のみを取り出す保存手術です。体への負担も開腹手術に比べ少なく、カメラを入れて手術するため、他の臓器を傷つけるといったリスクも回避できます。
腹腔鏡手術には以下のようなメリットがあります。
■傷跡、入院期間など患者への負担が少ない。
■カメラを入れて手術するため、他の臓器を傷つけるリスクが回避できる。
■妊娠できるように子宮・卵巣を残すことができる保存手術である。
また、治療にかかる病院は慎重に選ぶべきで、非常に大切なことです。
特に手術となるとなおさらですね。
子宮内膜症の手術実績が多いとことろや、技術の高い名医がいるところを探しましょうね。